生産性の指標と経営改善への活かし方

「会社の生産性が低い気がする。でも、コンサルタントに頼むのも高い費用請求されそう。自分たちで生産性を学べば経営改善できるかな。

今日はそんな疑問にお答えします。

この記事の内容
  • 生産性指標の意味が理解できる。
  • 生産性を測る指標がわかる。
  • 生産性の改善方法がわかる。
  • 生産性向上で陥る失敗例がわかる。

私たちJ-Nextコンサルティングでは、企業の「生産性」「付加価値」に注目した経営改善手法を実行しています。コンサルティングの中で「経営改善アプリ Watta(ワッタ)」の制作・運用・導入も行なっています。最近は生産性改善により、ある赤字の歯科技工所を黒字転換するなど、案件型商売へのノウハウ導入を拡大しています。

生産性の指標を、実際に企業へ導入し経営改善に活かしています。この記事ではあなたが求めている「生産性 指標」の情報・ノウハウもお伝えできるのではないかと思います。

経営改善に活かす生産性の意味とは?

まず生産性とは何を意味するのか知っていますか?結論を先にいうと、生産性とは…

生産性 = 粗利 / 原価(人件費含む)

わかりやすいように、図解化しました。
生産設備と生産性
真ん中にある工場のようなものが生産設備です。この生産設備は、パソコンや機械、その他コピー機・電話機等すべての会社資産を含みます。ビジネスをするときに、この生産設備に「労働時間」や「原材料費」等の原価を投下していきます。ここで生産設備から生み出されたモノ・サービスが粗利です。

少ない原価で多くの粗利を生みだす状態を、生産性が高いといいます。

生産性を改善する3つのメリット

生産性の概念は理解できたと思います。ただ、生産性を改善するメリットはどういったことにあるのでしょうか。メリットは以下の3つで説明することができます。

  1. 利益を向上させることができる
  2. 少ない原価と、多くの粗利が生産性の高い状況です。これは少ない原価で、多くの売上を確保できると言い換えることができます。この結果、利益額を増やすことができます。

  3. 従業員への賃金として還元できる
  4. これまでより多く利益が発生することで、従業員の賃金としても還元することができるようになります。人で不足が叫ばれる昨今でも、従業員を引き留めるための賃金を維持することができ、結果的に質の高い労働力で会社の競争力を高める結果となります。

  5. 余剰が発生し、新しいビジネスチャンスへの投資できる
  6. 利益が発生するとともに、従業員も経営陣にも余った時間が発生します。この時間を使って将来のビジネスチャンスを検討することも、実際に投資することもできます。

実はこの3点を実現できた例があります。冒頭にも紹介させてもらった歯科技工所のコンサルティングの件です。

生産性を測る指標

生産性の測り方には2つ、①物的生産性と②付加価値生産性があります。①物的生産性は、生産物の大小や数量を単位にして生産性を測るやり方です。一方で②付加価値生産性は、生産物が売れた際に上がる売上金額への付加価値を単位として生産性を測るやり方です。ここでいう付加価値は、売上高から原材料費や人件費などのコストを引いた金額を言います。

一般企業において、②付加価値生産性を把握することをすすめていて、正しく測ることができれば、コストの見直しや売上金額の交渉など経営改善に活かすことができます。

生産性の改善する3つの方法

それでは、企業が高い生産性を達成するためには、どうすればよいのでしょうか。方法は3つあると言われています。

  1. 機械化
  2. 例えば金属加工業などの場合、精度の向上や生産量の向上のために機械化を進めてきました。他にも、みんなが利用しているiPhoneも製造過程では完全自動化が達成しているとも聞きます。参考記事

  3. 従業員の技術向上・効率化
  4. 例えば、細かい接客や電話応対等が分業化されておらず、従業員の働きに「ムダ・ムラ」がある場合。また新しく入った従業員の教育を行い、技術力が向上すれば周囲の業務負担が軽減するなどは直観的に理解できるのではないでしょうか。

  5. ITの導入
  6. 業務プロセスの見直しや、共同受注システムも開発など、既存の業務を効率化する方法と、低いコストで売上を継続的にUPさせるなどの事例があります。ITは機械化や従業員の技術向上・効率化と比較すると費用対効果が明確であることも特徴です。
    ※案件型商売の方には生産性改善アプリWattaの導入をオススメしています。

誰もが生産性向上で陥る失敗例

例えば生産性向上のために、「従業員の技術向上・効率化」という方法を選択し、粗利を増やしつつ、原価を減らす方法を取るとします。誰もが一番最初に思いつくのが「残業代の削減」です。ただ、こうした安易なコストカットは従業員のモチベーションの低下につながり、最終的には生産性の低下につながっていしまうことも少なくありません。

失敗しない生産性向上の方法は、低い生産性の根本原因を究明することです。

なぜ、残業が多くなってしまっているのか?どの企業からの案件が付加価値が低いのか?どの工程に時間がかかっているのか?…等々、生産性向上に取り組む前に正しく現状を「見える化」することが必要です。

[経営改善]生産性指標は正しく管理せよ

最後に、おさらいです。生産性指標とは。

生産性 = 粗利 / 原価(人件費含む)

でした。また、様々な角度から生産性を向上させることはできますが、安易な生産性向上の方法に飛びつき失敗する例は少なくありません。かえって経営状況を悪化させないために、現状を正しく「見える化」する必要があります。

そこで、オススメしたいのが生産性向上のためのアプリWatta(ワッタ)です。このアプリでは、顧客別の収益性、案件種別の収益性を、誰でも簡単に知ることができます。また、従業員もスマホを使って数タップするだけなので、入力が簡単です。売価アップやコストダウンが合理的に判断できるようになります。

生産性を高めるには、生産性指標を正しく知り・管理するところから。私たちはWattaをお勧めします。