「利益がギリギリで、人件費を削減して黒字化させたい。できれば従業員のモチベーションも維持したまま、人件費を下げる方法ないかなぁ。」
そんな疑問にお答えします。
- 人件費削減のメリットとデメリットがわかる
- 【悪循環】失敗事例がわかる
- 【アプリ活用】失敗しない人件費の削減方法がわかる
私たちJ-Nextコンサルティングでは、神奈川県で経営コンサルティングを行っており、県の相談窓口に相談された方々への経営改善を行っています。コンサルティングの中で「経営改善アプリ Watta(ワッタ)」の制作・運用・導入も行ない、従業員の生産性をあげるとともに複合的に無駄な人件費を削減することも経営者に提案しています。最近はコンサルティングの効果により、ある赤字の歯科技工所を黒字転換するなど成果がでています。
あなたの欲しい情報をご提供できるのではないかと思います
人件費削減のメリット・デメリットとは?
あなたが経営層にいる人だとしたら、なぜ人件費を削減したいと考えているのでしょうか。またなぜ、人件費削減は失敗してしまうのでしょうか。まず、人件費を削減するという判断を下す場合、おそらくは利益を残したい(増やしたい)のではないのでしょうか?「人件費の削減」にはメリットもあればデメリットもあります。ここで、メリットとデメリット双方をまとめてみましょう。
メリット
- 利益を残すことができる
- 削減した分を他に投資することができる
メリット
- 社員のモチベーションが落ちる可能性がある
- 採用にマイナスイメージが広がる可能性がある
メリットはある程度事前に予想できる内容です。そもそも[営業損益]を計算する場合は、下記のような計算式です。
この中で人件費とは販管費に分類されます。そのため、当然人件費が減ると営業損益にはプラスに働きます。一方で、デメリットについては、社員モチベーションの低下が予想しやすいでしょう。ただ、このモチベーションの低下も単なる愚痴レベルのものから、「この会社大丈夫か?」という不信感に繋がり、優秀な社員が辞めてしまう大きな損失レベルのものまで考えられます。
社員がやめる場合、多かれすくなかれ内部状況が外に漏れる可能性があります。小さなものだと、LINE等の個人間のやり取りで。もう少し大きなものだと、転職会議やVokers等の転職口コミサイトに自社のことが書き込まれます。
デメリットに目を瞑り、単純にメリットを得ればいいというほど単純ではないことがわかるかと思います。なぜ、人件費の削減が失敗してしまうかというと、こうしたデメリットを事前に認識せずに、また社員へのフォローを行わずに実施しているからです。
失敗事例はたくさんある
それでは失敗事例もご紹介しましょう。社長から失敗例はなかなか聞けないので、社員の声から抜粋してみました。
人件費削減という名目でいきなり基本給が下がったり、ボーナスは規定どうりに支給されないので不満を感じてる社員はめちゃくちゃ多いです。
製造業
人件費削減のためなのか、人手不足なのに、人員を増やしていただけません。少ない人数で仕事をこなさなければならず、体調を崩す方も多々いらっしゃいます。そのため社員は勤務時間が長くなります。
サービス業
大幅な赤字! どうやって解決するつもりなのでしょうか。リストラをして人件費を削減するようですが、仕事は増大するものの残業は不可。
サービス業
まず、こういった声がインターネット上で企業名と直接紐づいて閲覧できる状態にあるリスクを認識する必要があります。「人件費削減 転職会議」等で検索するとでてきます。また企業で採用をする際にも、選考が進んでいる人間は必ず「○○ 口コミ(or 評判)」で調べます。今後の、採用にもマイナスの影響を与えるます。個別の企業名の言及は避けますが、人件費削減によってこうしたネガティブな声がインターネットに出てしまっているのは大きな失敗です。利益を出すために人件費を削減したはずなのに、社員のモチベーションも落ち離職率も上がり、採用にも悪影響を与えて利益も減らしてしまうという悪循環にハマってしまいます。
失敗の原因は何か?
それでは人件費削減の原因とはなんなのでしょうか?それは…
にあると考えます。そもそも経営者や株主の目的は「会社の利益を最大化」することです。一方で従業員の目的は「個人の利益を最大化」することです。
改めて考えると経営者と労働者は利益相反の関係にあります。人件費を削減することとは、従業員からすると「経営者の利益を一方的に押し付けられること」なのです。このことから。経営者がどうしても人件費を削減したいのなら従業員にも納得しやすいような「ロジック」が必要だということがわかります。
アプリ活用で人件費を削減する
この従業員にも人件費削減を納得できるためのロジックづくりにも利用できる、生産性改善アプリのWattaを作っています。このアプリでは前述した通り、歯科技工所を赤字脱却させるなどの実績を持っています。歯科技工所のフェリーチェ生田社長との対談では、生田社長は以下のようにおっしゃっています。
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時間を意識するようになったのは大きな変化でしたね。なんとなくこれまでは来た案件をこなしているという毎日でしたが、案件毎に掛けるべき時間(目標時間)が明確になったので、スピード感が明らかにアップしました。
どうやって早くするのか?どうすれば無駄がなくなるのか?料金設定は正しいのか?ということが少しずつ見えてきて社員も考えるようになってきました。
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Wattaを導入して、社員にも時間意識が芽生えムダがなくなったのです。手前味噌ですがこの点が、従業員の中での納得感を持ってもらうために重要だと考えています。よく生産性を向上させるためには「ムダ・ムラ・ムリ」をなくせということが言われます。ただ、これも経営者サイドが従業員に「残業無くして、効率的に働け」と押し付けては意味がありません。かえって角が立って溝が深まるだけです。
そうではなくて、まずは経営者が従業員の働き方を認識して、どの作業・業務・事業・取引がボトルネックになっているのかを理解するのです。
例えば「A社との取引高は多いものの、無理な発注が多すぎて結局赤字。結果従業員のBさん、Cさん、Dさんに負担がかかっている」ということがWattaを通して分かれば次のステップに進めます。経営者が「A社との取引は取りやめ(または縮小)する。その代わりに、その分の残業時間は削減して欲しい。」と伝えるのです。このように、正当なロジックを持って、従業員3人への要望を出すことができます。
「残業無くして、効率的に働け」と無理強いするのとでは大きな違いです。しっかりと従業員の状況を把握した上で、従業員にも得になる提案を行なって、その上で人件費削減の要望を出せば従業員も納得してくれる可能性も高まります。
まとめ:人件費削減のデメリットを認識して正しく実行しよう
ここまでで、人件費削減のメリット・デメリットを紹介しました。また、従業員が語る失敗例も十分にお伝えできたのではないかと思います。人件費削減は従業員の人生に大きく関わります。そのため、従業員にとっても納得感のある「ロジック」がないと受け入れがたいものです。
そうした納得感を作る一つの方法として、生産性改善アプリのWattaをご利用ください。どんなアプリなのか?に関しては歯科技工所のフェリーチェ様との対談の様子をみていただくとわかりやすいと思います。
赤字経営から黒字転換を実現
2017年、経営赤字に苦しんでいたフェリーチェ。収益性を大幅に改善し、黒字転換を実現しました。大きな要因は、”Wattaによる個別採算性の把握”にありました。フェリーチェの生田社長とWatta開発者の牧野の対談を通し、Wattaを使った黒字転換の秘訣を紹介します。
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